奈良県に住むウクライナ国籍の女性が勤務先の上司から2020年以降、繰り返しパワハラを受け精神的苦痛を負ったとして同社に約550万円の損害賠償を求め奈良地裁に提訴した事件。
パワハラの内容が酷すぎてネット上でも大きな波紋を呼んでいます。
本記事では、ウクライナ女性にパワハラした会社や勤務先、被害女性についてもまとめましたのでご紹介したいと思います。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
パワハラした会社・アカギヘリコプターとは!?
奈良県に住んでいるウクライナ女性にパワハラした会社は「アカギヘリコプター株式会社」ということがわかっています。
会社概要はホームページにこのように書かれていました。
本社は東京にあるようで、今回は全国にあるヘリコプター基地の中の奈良基地での起こったパワハラのようです。
ちなみに奈良基地は二つあるようです。
どちらの基地で今回の事件が起きたかも明らかになっていません。
アカギヘリコプターの事業内容についてはヘリコプターを使用した航空事業を行っており、林業での山林からの木材搬出、建設資材などの資材運搬に実績があるそうです。
資材運搬に特化した吊り下げ輸送専用のカマン K-MAX(交差反転式ローター)や、吊り下げ重量5トンのロシア製大型ヘリコプターカモフ Ka-32(二重反転式ローター)などユニークな機材を導入しているとのこと。
そのほか、人員輸送、航空撮影、レーザー計測などの航空事業や、企業所有機、個人所有機の受託運航も行っているということで空が関係するものはなんでも行っているような会社のようです。
職種としては5つに分かれているようで、整備士、パイロット、空撮部、乗組統制、営業部といった形になっています。
ウクライナ女性が受けたパワハラとは!?
今回、2年間に渡って会社の上司から暴言や嫌がらせのメール、そしてウクライナ情勢を全く理解していない発言が見られ常識的に考えられないパワハラの内容となっていました。
訴状を見てみると
勤務態度などを巡って男性課長から「まるで野良犬」「おはようが言えへん国の人」「なんで給料をもらってんの」と大声で叱責されるなど「日常的にパワハラを受けた」と主張している。
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さらにく国際情勢に関係することでロシアとの仕事をしたくないと言ったウクライナ女性に対しても執拗な嫌がせをしたことも明らかになっています。
ロシアとの取引を含む資材調達業務に従事。
ロシアによるウクライナ侵攻があり、ウクライナ人がロシアとの取引行為に関わることは帰国後に国家反逆罪に問われる可能性もあると考えた女性は、会社側の了承を得てロシアとの取引から外れていた。
しかし今年4月、男性課長が女性に関し「ロシアの仕事をしない」「仕事を選ぶ人間」とするメールを他の従業員や女性に一斉に送信した。「ウクライナも悪い」と発言したこともあったという。
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音声も残っており、言い逃れはできない状況でもあります。
職場の関係のない人間にまで悪口メールを一斉に送信する神経が到底理解せきませんし、許されるものではありませんね。
ウクライナ人女性の心情を思うと、とてもやりきれない気持ちになります。
そして彼女自身もこのように語っていました。
弟は徴兵され両親も首都キーウ(キエフ)で安全を脅かされているとして「強いショックを受けた」
「あの日の言葉は今でも響いています」
「もう少し人間として扱ってくれると期待していたが、そうではなかった」
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どのような内容であってもパワハラは絶対に許してはいけないですね。
まとめ
本記事では、ウクライナ人女性に対する上司からのパワハラについて勤務会社やパワハラの内容についてご紹介しました。
本記事でわかったことをまとめると
- 勤務会社はアカギヘリコプター
- 勤務先はアカギヘリコプターの2つある奈良基地のどちらか
- 人格を否定するような悪質なパワハラ内容
今回のウクライナ人女性に対するパワハラの問題では、祖国ウクライナにいる家族までも侮辱するような内容の暴言もあり、到底受け入れられるものではありません。
ウクライナ人女性が勇気を持って告発してくれたことで、この会社でのパワハラはきっとなくなるでしょう。
このようなことが起きない社会にしていきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。