ミルコ・デムーロ騎手といえば、ヴィクトワールピサに騎乗し日本馬初のドバイワールドカップ優勝に導いた騎手としても有名ですよね。
日本のG1レースでも数々に有力馬に騎乗し、多くのG1レースを勝利して日本競馬を盛り上げてくれた1人でもあります。
しかし、ここ最近はデムーロ騎手の勝利ジョッキーインタビューを聞くことも少なくなりました。
そこで、本記事ではミルコ・デムーロ騎手が干された原因や成績不振の理由、なぜ有力馬への騎乗が少なくなったのかについてまとめましたのでご紹介します。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
ミルコ・デムーロのプロフィール
まずは、ミルコ・デムーロ騎手のプロフィールをご紹介します。
- 出身地:イタリア・ローマ
- 生年月日:1979年1月11日
- 身長:156cm
- 体重:52kg
- 血液型:A型
- 代表騎乗馬:ネオユニヴァース ヴィクトワールピサ エイシンフラッシュ
ミルコ・デムーロは干された!?
1999年に初めて来日すると2003年にネオユニヴァースで牡馬二冠達成や2012年ではエイシンフラッシュで天皇賞(秋)を勝利してのパフォーマンスが話題に、そして2010年にはヴィクトワールピサに騎乗しドバイワールドカップ制覇など輝かしい経歴を残し、2015年にJRAの騎手免許試験を2回目で見事合格しました。
そして日本での通年騎乗が許可されることになってからも重賞5連勝を果たすなど一気に日本での信頼を勝ち取っていきました。
しかし、2019年からいきなり勝利数が激減。
実際の勝利数のデータがこちら
左から、騎乗数→勝利数→勝率→連対率の表となっています。
確かに2019年から急激に勝利数が少なくなっていますね。
一体、デムーロ騎手の何が起こったのでしょうか?
デムーロ騎手が勝てなくなった原因についてご紹介していきます。
ミルコデムーロの騎乗した馬は故障が多い!?
ミルコ・デムーロ騎手が干された理由の一つで挙げられているのが、騎乗馬の故障が多いということ。
デムーロ騎手が2015年〜2018年の4年間でクラシック競争においてコンビを組んでいた馬は8頭いましたが、そのうち6頭が故障してしまったということからデムーロ騎手の騎乗は馬に負担がかかっているのではないかとファンの間では話題になっていたのだとか。
ドゥラメンテを筆頭にリオンディーズやジュエラーなどG1馬たちが故障で引退を余儀なくされたケースもあります。
このことから、馬主から騎乗依頼を敬遠されてしまっているのではないかと言われているそうです。
偶然の可能性が高いですが、確率でいうとかなり高い確率で故障しているだけに、大事な所有馬のことを考えると依頼したくない馬主は少なからずいたと思われますが、これが干された理由になった可能性は低そうですよね。
レース中での危険騎乗などのルール違反が原因!?
ミルコ・デムーロ騎手が干された原因の一つと考えられているのが、度重なるレース中でのルール違反だと言われているようです。
この飛行機ポーズもレース中で行ったということで罰金が課せらたことがありました。
このようにニュースでも取り上げられていました。
G1・高松宮記念を完勝で飾ったコパノリチャードですが、JRAは30日、騎乗したミルコ・デムーロ騎手が決勝線の手前で手綱を離し、両手を広げるポーズをとったことに対し、過怠金10万円の制裁を科しました。
【高松宮記念】デムーロ騎手に過怠金
http://news.line.me
デイリースポーツ
同騎手は2007年の中日新聞杯を制した際も、”飛行機ポーズ”で過怠金5万円の制裁を受けています。
しかも一度ではなく二度も同じことで罰金を取られているのです。
2007年の中日新聞杯を制した際のレース映像がこちら
レース中に両手を離す行為はとても危険であり、もし落馬した場合には他人を巻き込む可能性がありことから再三注意を受けていたにもかかわらず、なぜか飛行機ポーズを取ってしまうデムーロ騎手。
このようなことから騎乗依頼する厩舎が減った可能性は十分に考えられると思います。
それからレース中に邪魔な騎手に肘打ちをして過怠金10万円を取られたこともありました。
その時の映像がこちら
熱いところがデムーロ騎手のいいところでもありますが、このような行為は非常に危険なため冷静になってほしいですね。
調教師の指示も無視!?
この事件が起こったのは2017年にリアルスティールが毎日王冠出走前に行った調教でのこと。
調教師であった矢作調教師はG1レースの前哨戦であったため軽く流して、本番の天皇賞(秋)に余力を残しておきたかったが、この前哨戦の調教に騎乗したデムーロ騎手は、矢作調教師の言葉を無視して何故か名一杯仕上げてしまったことがあったそうです。
これには関係者も
「今回は坂路でしたが、いずれにしても1週前追い切りでしっかり時計を出して、最終追いはソフトにというのがリアルスティールの好走パターン。しかし、さすがにやり過ぎでしたね。これだけの時計が出た以上、仕上がりは良さそうですし、最終追いの動き次第では当然有力視しなければなりませんが、毎日王冠でここまで仕上がってしまうと、本番の天皇賞・秋でお釣りが残っているかどうか……。」
biz-journal.jp
この一連の騒動にはデムーロ騎手が次走の天皇賞(秋)には騎乗しないことが決まっていたため、ここでリアルスティールを仕上げてしまって天皇賞(秋)は違う馬でリアルスティールを負かそうと考えたのではないかと言われているそうです。
実際に毎日王冠は3番人気ながら1着となり、本番のG1天皇賞(秋)は3番人気ながら4着と敗れています。
そして、この天皇賞(秋)にサトノクラウンで出走していたデムーロ騎手は2番人気でしたがキタサンブラックに敗れ2着という結果でした。
このような行為をデムーロ騎手が意図的に行ったかどうかはわかりませんが、調教師の指示を聞かない騎手に依頼したくないと思う調教師は多いと思いますので、これも干された理由の一つなのかもしれませんね!
勝てないのをエージェントのせいにしていた!?
エージェントとは騎手と契約し騎乗馬の調整をしてもらっています。
有力馬に乗れるか乗れないかはエージェントの腕にかかっているということです。
しかし、いくらエージェントの腕が良かったとしても騎手自身の実績がないと有力馬の依頼を勝ち取ることはできませんね。
もともとデムーロ騎手はルメール騎手と同じエージェントと契約していたそうなのですが、ルメール騎手の成績が自分よりいいことやルメール騎手に有力馬が回っていることから2016年にエージェントを変更したそうです。
その後、川田将雅騎手と同じエージェントにするも自分の成績が振るわないことや川田騎手ばかり有力馬に騎乗しているということから2019年にもエージェントを変更したと言われています。
このことにより勝利数が激減したと言われているみたいですが、真相は不明です。
まとめ
本記事では、ミルコ・デムーロ騎手の干された理由や成績不振、有力馬への騎乗が減ったことについてまとめました。
本記事でわかったことをまとめると
- デムーロ騎手が乗ると馬の故障が多かったので騎乗依頼が減った可能性がある
- レース中での問題行動で過怠金を何度も課せられ騎乗依頼が減った可能性がある
- 調教師の指示を無視することがあったため騎乗依頼が減った可能性がある
- エージェントを頻繁に変更し騎乗依頼が減った可能性がある
デムーロ騎手には本当にこれまで感動をもらいました。
東日本大震災で日本が落ち込んでいるときに、ドバイからヴィクトワールピサの優勝のニュースが入ってきたときには本当に嬉しく感動し、そしてデムーロ騎手にも感謝したことを覚えています。
だからこそ、昔のようにデムーロ騎手が活躍する姿をもう一度見たいと心から願っています。
これからもデムーロ騎手の活躍に期待して、これからも応援してきたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。