凱旋門賞は世界の競馬の中の最高峰のレースです。凱旋門賞で出走できるだけで名誉、価値があること。
誰もが憧れるレースであり、その注目度はとても高いです。
ですが凱旋門賞で優勝した馬はヨーロッパの馬しかいないんです。
2013年に出走したオルフェーブルは1番人気でしたが残念ながら2着でした。
日本の馬が凱旋門賞で優勝する姿、見たいですよね。
そこで本記事では凱旋門賞で日本馬が勝てない理由と勝つために必要なものをまとめましたのでご紹介します。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
凱旋門賞、日本馬が勝てない理由は?
凱旋門賞で日本の馬が勝てない理由は主に3点。
それは凱旋門賞での斤量、馬場、レースのペース、そしてコース(これもあるかも)です。一つずつ見ていきましょう。
斤量
斤量とは、馬が背負って走る重量のことです。
表からわかるように、牡馬57kg 、牝馬55kg以上背負って走るレースはありません。
ですが凱旋門賞の斤量は牡馬59.5kg 牝馬58kg、3歳牡馬56.5kg 3歳牝馬55kgと、日本より思い斤量でレースに挑まないといけません。
馬場
日本は野芝。ロンシャンは洋芝といった種類の違う芝が使われています。
この2つの大きな違いはクッション性と言われています。
洋芝
- 主にヨーロッパで使われている芝
- 水分を含んでおり、土が軟らかい
- 草が長い(クッション値が低い)
- 馬は草に足を取られるため地面を強く蹴らないといけない
- 力とスタミナが必要
野芝
- 主に日本で使われている芝
- 水分はそれほど含んでおらず、土が硬い
- 草が短い芝(クッション値が高い)
- 馬は踏ん張りやすく地面を蹴りやすい
- スピードが出やすい(追い込み馬に適している)
日本の競馬場は北海道を除き野芝です。
そのため、日本で活躍できてもヨーロッパの洋芝に合わない馬ならば力不足となりますね。
ペース
凱旋門賞は超スローペースのレースになる傾向があります。というか、ヨーロッパ全体的にスローペースの展開だそうです。
馬場が重いからですね。
日本ではあまりスローペースのレースはありません。
どちらかというと早いです。
そのペースに慣れていないとペースが崩され、本領が発揮できないでしょうね。
コース(これもあるかも?)
東京競馬場 芝2400m
比べてわかるようにロンシャン競馬場は歪な形のコースですね。
1番の違いは最後の直線です。
日本のコースは東京だけでなく、他の競馬場でもゴールまでで最後の直線は1つです。
ですが、ロンシャン競馬場はコーナーを曲がって直線を走った後再度直線を走るため、馬がコーナーを曲がり直線に入ると、最後の直線と勘違いし力を出し切ってしまうのでは?といった考えもできます。
ですが、凱旋門賞の前にGⅡのフォワ賞で優勝をしている馬もいますし、コースに不慣れだったとは言えませんので、これはもしかしてこんな理由もあるのでは、といったあくまで可能性での話です。
凱旋門賞、勝つために必要なものとは?
では、今後日本の馬が勝つために必要な条件とはなんでしょうか。
それは、馬場に慣れることと、現地入り時期を早める、3歳牝馬が出走するといった3つの条件を満たせれば、優勝の可能性が見えてくるのではないでしょうか。
馬場に慣れる
上でも説明したとおり、日本とヨーロッパでは芝の種類が違います。
ですから、ヨーロッパと同じ洋芝に慣れるために、日本の馬場を海外と同じにすることができたら、、と思いますが現実的ではないでしょうね。
ですので、日本のなかで洋芝が使われている北海道の函館、札幌競馬場でいい成績を出すことができる馬を選定するほかありません。
日本では「追い込み馬」のような後ろから一気に刺す馬は人気がありますよね。ディープインパクトのような馬です。
ですが、このタイプの馬は芝が長いとスピードが出ないので凱旋門賞は向いていないでしょう。
現地入り
凱旋門賞は10月に開催されます。
そして凱旋門賞に出馬する馬の現地入り時期の大半は8月。
9月のフォワ賞でロンシャン競馬場で一度出走し、本番である凱旋門賞に挑むといったスケジュールのようです。
ですがやはり洋芝に慣れる期間が短い。
ほとんどぶっつけ本番のようなものです。
フランスに早めに現地入りし、フォワ賞以外のレースにも参加することができたら、また違う結果があるのではないでしょうか。
牝馬(3歳)
牝馬、特に3歳の牝馬が凱旋門賞に出走したら、かなり有利に走ることができますよね。
そうです、斤量の差です。
牡馬59.5kg 牝馬58kg、3歳牡馬56.5kg 3歳牝馬55kg
といった斤量のため、最大で4.5kgといった斤量差がでることになります。
1kgで1馬身の差がつくと言われているほどですので可能性はグッと上げることができますね。
凱旋門賞ってどんなレース?
最後に凱旋門賞がどんなレースかご紹介します。
- 開催時期:毎年10月の第1日曜日
- 開催国:フランス
- 開催場所:パリロンシャン競馬場(世界で一番美しい競馬場と言われている)
- 開催時期:毎年10月の第1日曜日
- 出走馬の条件:3歳以上 牡・牝(せん馬を除く)
- 馬場:芝
- 距離:2400メートル
- 創設:1920年10月3日
- 目的:第一次世界大戦後に、フランス競馬を盛り上げるために誕生した国際競走
まとめ
本記事の内容をまとめると
- 凱旋門賞で日本馬が勝てない理由は主に斤量、馬場、レースのペース、そしてコース(これもあるかも)にある。
- 凱旋門賞で日本馬が勝つためには3歳の牝馬が半年以上現地入りし、パワーとスタミナがある馬ならば優勝の可能性がある
実際は、スケジュール的に日本での3冠獲得を捨てて現地入りしないといけないことや、遠征費なども馬主の負担になります。
凱旋門賞で優勝するためには、馬の条件以外にもあると言えるでしょう。
ですが、凱旋門賞で日本馬が優勝する日、見たいですよね。
今後の競馬会がますます盛り上がっていくことを願うばかりです。
最後までお読みいただきありがとうございました。