Jリーグの試合において新型コロナウイルス対策で禁止されている「声出し応援」。
そんな中、浦和レッズのサポーターによる「声出し応援」が頻繁に行われているとしてJリーグの野々村 芳和チェアマンが浦和レッズに対し2000万円の罰金を科すことを制裁委員会に求めたことが話題となっていますね。
そこで本記事では浦和レッズサポーターによる声出し応援への罰金のことの発端や過去の制裁をまとめましたのでご紹介したいと思います。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
浦和レッズの声出し応援に罰金2000万円の発端は!?
Jリーグ野々村 芳和チェアマンが2000万円の罰金制裁の検討を決めたことの発端は、2022年5月21日の鹿島戦(埼玉)の試合前に大勢のサポーターが集まり、応援歌(チャント)を歌うなど大声を出して選手バスを鼓舞したことにあります。
その前にも5月2日のG大阪戦で応援歌を大合唱したことで大きな批判が起きていました。
この事態を重く見た野々村チェアマンは制定委員会に浦和に対する制裁を検討してくださいと申し出たことが、今回のことの成り行きです。
制裁の内容は
- 上限2000万円の罰金処分を科すこと
- 再発が確認された場合には無観客試合や勝ち点剥奪
制定委員会で制裁が決定すれば、いずれかの制裁が浦和レッズに科せられることになります。
そもそも、このような事態になったのには、浦和レッズの運営側の対応にも問題があったからだと言われています。
Jリーグ側は浦和レッズに対してクラブとしてのスタンスを明らかにし、再発防止策を示すように再三、伝えてきましたが、制定委員会への諮問があるまで、そのような対応が取られなかったということのようです。
そして、7月5日にJリーグのクラブの代表者などを集めて開かれた実行委員会にて浦和レッズ側に声出し応援について確認をしたところ大筋で事実を認め、謝罪をしたとのこと。
浦和レッズ側が公式サイトで次のように謝罪していました。
愛するチーム・選手を鼓舞する声を再びスタジアムに取り戻したいと願う、Jリーグに関わるすべての皆さまのこれまでの努力と気持ちを裏切る行為であると認識しております。
www.urawa-reds.co.jp
浦和レッズとして、「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に基づいた試合運営業務を遂行することができなかった事実につきまして、心よりお詫び申し上げます。
もう少し早い段階で、このような対応が出来ていれば今回の騒動を回避できたかもしれませんね。
海外のサッカースタジアムには熱狂が戻ってきているのでサポーターの応援したい気持ちもわかりますが、全てのJリーグサポーターが同じ方向を向いて行動し、1日も早くJリーグにも熱狂が戻ってくると良いですね!
声出し応援の現場は!?
今回の声出し応援の制裁騒動ですが、実際どのように行われていたのでしょうか。
現場の様子がツイッターで投稿されていましたのでご紹介します。
完全に声出し応援してますね。
電光掲示板にも声を出しての応援は禁止とちゃんと書かれていますね。
チャントなどはサッカーの試合の一部になっていますので、無いと寂しい気持ちになるのも理解はできますが、きちんと守って、対策が解除される時をみんなで待ちましょう!
浦和レッズは過去にも制裁を受けている!?
浦和レッズは過去にも色々な事案で制裁を受けています。
どんな制裁内容かご紹介したいと思います。
相手チームのバスに爆竹投げつけ・暴行による制裁
2013年8月24日に起きた相手選手の乗ったバスへの爆竹の投げつけや警備員への暴行による制裁です。
この制裁により浦和レッズには1000万円の制裁金が科されています。
スタジアムに向かう清水チームバスの前を走る浦和サポーターのチャーターバスに乗車していた浦和サポーター複数名が、バスの窓から身を乗り出して、
爆竹、スモーク(煙類)、ロケット花火を清水チームバスに対して投げつけた。投げられたものはチームバスに当たることはなかった。
バスからサポーターを降ろさないように対応していたところ、
バスから強引に降りてきた浦和サポーター4名が、警備員2名に暴行を加えた。
暴行を加えた浦和サポーター4名は現場に急行した袋井警察に暴行容疑で現行犯逮捕された。
www.jleague.jp
これは命にも関わる重大な事件ですので、制裁も仕方ないですね。
それもよりも絶対にあってはいけない事案です!
差別的な横断幕の使用への制裁
2014年3月8日に起きた人種差別につながる横断幕を使用したことによる制裁です。
この制裁により、当日の試合は無観観客試合となりました。
当該横断幕の記載内容は「JAPANESE ONLY」であり、差別表現と受け止めた方もいることから、その掲出意図に関わらず差別的内容と判断できる。
www.jleague.jp
どのような意図でこの横断幕が掲げられたのかわかりませんが、世界のビッグクラブのサポーターは世界中にいるわけですから、浦和レッズのサポーターも世界中にいても問題ないと思いますが。
しかし、どのような事情があっても、このようなことは許されることではないのでサッカーをもっと温かい心で楽しんでもらいたいですね!
まとめ
本記事では浦和レッズの声出し応援による罰金についてや、そのことの発端から過去の制裁についてご紹介しました。
本記事でわかったことをまとめると
- 2022年5月2日のG大阪戦と5月21日の鹿島戦で声出し応援を行なったことに対する制裁が検討されている
- 他チームのサポーターからもSNSなどで苦言を呈している
- 浦和レッズは過去にも爆竹の使用や差別的横断幕の使用で制裁を受けている
サッカー観戦は楽しいですが、自分の応援しているチームへ感情移入してしまうと感情的になってしまうことも少ないくないと思います。
それだけスポーツは人を熱狂させる力があるということですね!
しかし、自分の思い通りにならないからと言って、今回のようなルール違反は許されることではありません。
浦和レッズの運営側の対応が遅かったことも原因の一つだと思われ、今後の対応が注目されそうです。
これからJリーグのサポーターや運営が一体となって新型コロナウイルスに対するルールを守り、いつかまたコロナ流行前の盛り上がりがJリーグに戻ってくることを願いたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。